私の行田発見記。2017.07.02その弐

秩父鉄道持田駅の近辺に田山花袋の『田舎教師』に登場した、鰻料理”満る岡(まるおか)”があ。明治時代の行田町の風物を描写した文学作品です。南北に流れていた川は道路になり、柳の湯の名付け親であった川辺の大きな柳の木も、対岸の忍警察の庭に並んだ桜の木も今はない。作中の"柳の湯"という銭湯も、綺麗な女中がいる料亭"魚七"も今はない。柳の枝が川面にゆらゆらし、五米余の川が流れる桜の花びらで真っ白になる光景は、今は思い描くことしか出来ない。

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私の行田発見記。2017.07.02その壱

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 「足袋とくらしの博物館」は元は牧野本店という足袋屋さんの足袋工場でした。建物が使われなくなった後、工場の面影をほぼそのままに残した博物館として変身しました。 館内では展示物や元足袋職人さんによる実演を見学できます。そんな博物館で半日受付しました。
http://www.tabigura.net/tabihaku.html